こんにちは、商品部の永橋です。
朝晩はすっかり秋らしい季節になってきました。
だんだん布団から出るのが億劫になってくるので布団と一緒に行動したい今日この頃です。
さて、今回はオンデマンド印刷の色についての説明です。
通常は白の紙に印刷を掛けますが、たまに色付きの紙に印刷を掛けたい!という場合もあるかと思います。
オンデマンド印刷は特性上ベタを全面に刷るのは苦手ですし、再現出来ない色も残念ながらありますので。
しかし、原紙が白の場合は指定した色で刷ることは可能ですが、原紙が色付きの場合は原紙の影響を受けて色が変化していまいます。
じゃあまず白を刷ってから指定の色を刷ったら色の再現は可能では?となりますが、残念ながら『白』を刷ることが出来るプリンターはまだまだ少数です。
色んな紙に印刷してみよう!
そこで今回は同じ色を印刷して原紙によって色がどれだけ変わるかの見本を作ってみようかと思います。
紙は旭屋ではベーシックな『タント』を使用します。
カッコの数字がタントの色番号です。
白(タントN-8)
まずは基準となる『白』です。
すべてこれと同じ色データで刷っていきますのでどれだけ色が変化するかの参考にしてみて下さい。
アイボリー(タントY-6)
若干黄色みがかりますがまだ発色の影響はそれほど受けていないようです。
ベージュ(タントY-11)
色が全体的に沈んだ感じになりました。
ここから鮮やかな色を再現するのはかなり困難です。
赤(タント-52)
何色を刷ったのかが分かりづらくなりました。
黒のみならなんとかなりますが、その場合『箔押し』の方がメリットがある場合があります。
青(タントN-69)
赤と比べて何色かは分かりますが、青原紙の影響をもろに受けています。
水色原紙の場合は影響は緩和されます。
黄色(タントN-60)
青(シアン)以外はなんとか発色していますが、青(シアン)は青×黄色で緑っぽくなりました。
緑(タントN-65)
基本的に原紙が色付きの場合は全体的な色は沈んでしまうようです。
紫(タントN-72)
色の識別は可能ですが、鮮やかな色は再現できそうにありません。
黄色がほぼ茶色と化しています。
ピンク(タントL-50)
原紙が薄い色の場合は影響を受けにくいので意外と発色しています。
濃い色を刷る場合は問題ないようです。
茶(タントY-10)
ベージュのさらに沈んだ色になっています。
オレンジ(タントN-55)
原紙の色が強いので指定の色を再現することはほぼ不可能なようです。
グレー(タントS-2)
思ったより色が出ていますが、元の色からはかなり暗くなっています。
(注意)黒い紙は機械がエラーで弾いてしますため印刷できません。
どうだったでしょうか?
なかなか刷り見本を公開する機会がありませんので個人的に保存版です。
費用は掛かりますが刷り見本を出すことも可能ですのでご依頼頂ければ幸いです。