こんにちは、商品部の永橋です。
毎回「商品部の」と名乗っていますが、商品部ってなんだ？って思った方いませんか？
かく言う私も名刺交換や業務の説明をする際は「商品部」と名乗っても何をされているんですか？と100％分かってくれませんので「設計を担当しています」と名乗ったりしています。
一言で表すとこれだけなんですが、「商品部」なんて部署名になるぐらいなので業務内容は多岐にわたっております。
商品部の業務内容
- 丁取り表の作成（見積もり、製造を行うための設計図みたいなもの）
- サンプルの作成
- 仕様書の作成（製造段取りを行うためのもの）
- 木型の発注
- オンデマンド印刷機の操作
大きい業務はこういった感じです。
見積もり依頼は常に来ておりますので
「丁取り表の作成」、「サンプルの作成」は常に行われている業務です。
このなかで決定した案件に関して「仕様書の作成」、「木型の発注」、「オンデマンド印刷」という業務が発生してきます。
丁取り表とは？
さらに詳しい業務内容の説明ですが、旭屋では「丁取り表」というものが大変重要な位置を占めています。
この言葉は旭屋用語なので他社に話しても分かってくれません。
具体的にどんなものなのかというと、依頼内容から使用する部材の展開寸法を求めます。
そして、その材料から部材が何個取れるかという計算をします。
この計算も部材の向き、型抜きしたら抜ける寸法なのか、1つで型を組むか、2つで型を組むかなど様々な条件を考えながらの計算なのでかなり手間のかかる作業です。
経験値が増えていくと、展開寸法を見れば何の材料が一番適しているかどの向きが良いかなどすぐ分かるようになってきます。
そしてこの丁取り表を元にして営業部で見積もりを計算します。
お客様が見積もりを心待ちにしているので必然的に丁取り表を作る作業はスピード勝負になります。
かといって急ぎ過ぎて計算を間違えると見積もりに影響しますので慎重さも大事です。
この丁取り表ですが、見積もりの為以外に製造時の設計図替わりにもなります。
なんの材料を何枚発注すればいいか、どの寸法で断裁すればいいのか、型抜きするのかしないのかなど様々な情報が詰まっていますので。
サンプル作りとは？
サンプル作りとは文字通り、お客様から依頼があった案件を試しに作ってみることです。
実際に作った物を見ないと分からないこともありますので依頼されるお客様が多いです。
サンプルですのでわざわざ木型を組んで1個作ります、では金額がとんでもないことになりますのでここでは以前のブログで紹介した『プロッター』の登場となります。
まずはCADソフトで製図を行ってそのデータを元にプロッターで部材を切り出していきます。
そして切り出した部材で1個1個手作りしてサンプルが完成しますので手間と時間が掛かってしまいます。
また無地で作るのではなく、箔押しを入れたり、オンデマンド印刷をしたりより量産の状態と近い状態でサンプルを製作する場合もあります。
通常よりお時間を頂いてしまいますが、いきなり量産してイメージと違った！とならない為にもサンプルは大事な工程です。
そして、この時ただ漠然と作るのではなく『作り方』にもしっかり気を配っています。
複雑な形状ほど貼る位置を決めるガイドがあるかないかなど少しのことで生産効率が飛躍的に変わったりしますのでかなり大事な作業です。
量産が決まったら？
丁取り表とサンプルを製作した案件でお客様の発注を頂けましたらいよいよ量産となります。
いきなり材料を断裁！ではなく、先ほど作成した丁取り表を元に『仕様書』を作成します。
ややこしいですね。
これを作って初めてどの材料を何枚頼むのか、製造部の工程をどのように進めるかなどが決まっていきます。
量産する商品の種類が少ない場合はわざわざ作らなくても問題なく進行できるのでしょうが、つねに新しい発注が入りますのでスムーズに間違えず進行するために必要な作業となります。
次に必要な木型の発注を行います。
木型の図面はサンプルで使った図面を流用します。
木型の図面とサンプルで使用した図面を同じにすることでサンプルの時と寸法が違う！ということを防ぐことが出来ます。
ここまでくれば残る作業は製造部の作業となってきます。
見積もりの初期から、決定した案件の製造部への伝達という商品部の業務内容でした。
まだまだここに書ききれない細かい業務も有りはしますが、概ねこういった所です。
少しは商品部のことを伝えることが出来たでしょうか？
今回は説明が多く少し面白みに欠けたブログになってしまいましたので次回は面白いブログの更新期待します！
それでは！